眠れぬ夜

 夕方にうたた寝をしてしまったためか、眠れず。午前中に人と会う用事があるし、是が非でも寝なくてはいけないのだけど、どうしたものか。以前その人と会うときに何度か遅刻してこっぴどく怒られた経験があるから遅れるわけにはいけないしいっそ起きていようかしらん。あと五時間、あと五時間。

 

 眠れない夜はクソみたいな事ばっかり考えるから嫌いだ。あの時のあいつには腹が立ったとか、あいつはやっぱり嫌な奴だとか、別れた恋人とよりを戻せないかとか、そしてそんな事ばかり考える自分が嫌になって気を紛らわそうと、だらだら赤の他人が書いたブログやらなんやらを見て、くそ自意識に曝されて具合が悪くなる。みんな、自分とオナニーが好きなんだなと。私もブログを始めてしまったし、どうこう言えないんだけどもね。まだ、なにが楽しいのかわからないけど、ストレスが軽減されるのはわかるような気がするし。

 人を責めるのも、過剰に自分を責めるのも、逃げでしかないと思う。でも、なにか面倒事が起きると、すぐにそういう風に対処してしまう。結局それが一番楽だから。責任を転嫁したり、他の当事者を非難したり、または、どんよりした雰囲気を醸し出す位に自分を責めて、反省してる風を装ったり(実際、反省とは縁遠いものだとおっもうけど)、本当に見え透いてるし、自分以外の誰かがこういう事をしていると、自分にも思い当たるところが多すぎて、腹が立つよりむしろ苦しい。その姿が、醜ければ醜いほどに苦しい、まるで自分をみているようで。

 あと、人を見下している人は本当に苦手だ、特に、冗談めかすわけでもなく、言葉の節々に滲みでている様な人。自分が人を見下す時って相手も自分を見下してるって思った方がいいと思うんだけど、それがまるでわかってないのかと思うとゾッとするし、自然にそういう態度をとってしまうのだとしたら本当に怖い、抗議しても無駄だってことでもあるし。そしてその嫌悪感の裏には、私にもそういった一面が存在すー以下略ーあからさまな冗談の場合は、サービスかなって思えるんけど。

 これからは嫌いなものや悪口を減らして、イライラしないように自分を変えていったほうがいいような気がするのですが、あまり高尚な目的を立てても、自分の首を絞めるだけのような気がするので、遅刻を減らすところからはじめたいとおもう。

 

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 この前、ずっと前に自殺した知り合いの事を思い出した。私は、彼と連絡をとらないようにしていたから、亡くなって何年かしてから知ったのだけど、その時は<悲しい>という感じではなかった、実感もなかったし、そこまで親しいわけでもなかった。彼の独特の目つきと、彼のお母さんが一人で暮らしている情景が思い浮かび(家に行ったこともないのに)、ついで、もっと連絡をとるべきだったのではないかと思った。連絡をとっていた最後の方は、メールが来たら「死にたい」ばっかりで、当時中学生だった私にはしんどかった。結局、死ぬわけがないと思っていたから、面倒だったから放っておいたのだ。だけど、むしろ彼の願いは叶えられたのではないかと思う人もいるだろうし、私もそう思ったし今でも半分くらいはそう思うけど、今思いかえしてみると、彼の願いは別のところにあったのではないかと思う。

 私が最初に彼と会った時には、彼は18、19歳くらいで彼の心は病と抗鬱剤に蝕まれていたけど、普通に話している時はいたって普通の若者だった。時折、自殺未遂の話をすることを除けば。彼には盗癖があって、よく戦利品を自慢してきていた、正直に言うと、私はその時<うつ病になって自殺未遂するようになってまで、そんなところで不良のような事をして惨めじゃないのか>と思ったけど、今はそうは思わない、かといって、どう思うかと聞かれても答えられない、当時中学生だった、私に出来ることなんてなかったと思うし、助けようとしていたら自分も危なかったと思う。だけど、彼よりも年上になった今思うことは、自殺は悲劇だってことだ、特に若い人の自殺は。いくらでも立ち直る機会があったと思う、素敵な恋愛だってできたかもしれない、働けるようになれたかもしれないし、そうしたらたまにはいい服を買ったり、夜の街に出かけたり出来たかもしれない、たとえ、働けなくったて、あの頃よりはよくなれたと思う。親子関係が駄目だったのかもしれないし、学校でつまずいたのかもしれないし、それで駆け込んだ病院が悪かったのかもしれない、そんな時に相談出来る友達がいなかったのかもしれないな一体、にが彼を殺したのだろう、そして何が足りなくて、クソだだるいだウケるだ言いながら生きている私たちと違うところはいったいなんだったんだろう。いまでも時折、彼の事を思い出すけど、どんどん頻度は減ってゆく。