どうかしてるよ

可笑しな人が可笑しな人を馬鹿にするけれど、はたからみたらどっちも可笑しな人に変わりはなくて、めくそはなくその戦いというか、人のことを馬鹿にする割には自分の事には無自覚なのだなと感じられて滑稽である。

皆可笑しい、皆狂ってるとか言いたがる人がいるけど、そんなものは詭弁だと思う。もし、そうだとしても、ある人の可笑しさの性質や程度が、多くの人の感覚から逸脱したものであれば、その人は可笑しい人(あるいは突き抜けて可笑しい人)だと思われるのだと思う。

時々、どう考えても気が狂っているか、脳内に何かしらの寄生生物が宿っているとしか思えない、無茶苦茶な事を自信満々に話す人がいるけれど、私はそんな人に会うたびに、可笑しいのは自分なのではないかと感じてしまう。

自信には根拠があるんじゃないかと思ってしまうし、相手の勢いに呑まれてしまうのもある。

結局みんな、自分の価値観にもとずいて生きていて、可笑しな人も、新興宗教にはまっている人も、殺人者も、自分のモラルや倫理に基づいて行動しているだけで、私たちはその結果を断罪することは出来ても、彼らの行動原理までをも裁くことは出来ない。
そして、そういった多様性を許容する優しさなんて持ち合わせたくないし、触れたくもない。
私が不愉快にならなければなんでもいいよ。