賢い奴はとっくに死んでる

 ブドウ糖の不足した、または供給過多な頭を抱えて、明日のことや美容室の予約のことだとか、色々な事に頭を巡らせようとするけれど、どうにも上手くゆかない。

 鶴瓶の側頭部の髪の毛のように、強く勇ましく生きていきたい。いや、むしろ透明になりたい。

 目は濁り、口は歪み、鼻はまがり、舌は鈍く、耳は錆びてしまった。

 錆びたナイフで体を切りながら、破傷風になるかどうか賭け続けているような毎日。むしろそれを待っているのか。