俺の脳みそは無毛症の様にツルツル

 悲劇的と言っていいくらいの思考能力と意欲の低下、髭を剃るのもかったるく馬鹿馬鹿しい。そもそも、大昔の人達は髭を剃っていたのか?いつも、どこかの大馬鹿野郎が余計な物を発明するせいで俺たちの生活にどんどん余計な動作が増えていってしまう。
 先ず、剃刀を発明した奴は地獄に落ちているべきだ。電気のせいで夜更かしは増えたし、電話のせいでくだらない用事で叩き起こされる、世界中の時計、携帯電話、パソコン、原爆……文明的な生活を支える何もかもを、内戦が続いたせいで、誰からも見捨てられていそうなどうしようもない国に投棄してやりたい。スカベンジャーすら戦慄するくらい凄絶に。先ず、間違いなくその国は内戦を止めるだろう、うまくいけばいい感じにナショナリズムが巻き起こってまとまりがうまれるかもしれなち。もしも彼らが下らない文明の産物をガリバーのうんこみたいにひりだした国々に対して逆らう様な事があったらその時はその時だ。アメリカかロシアか中国、イスラエル辺りに出向いてもらって傀儡政権でも立ててもらえばいい。国連の決議がもらえない様な国は国じゃない、ただの村だ。俺の体は俺の体だけど、俺の体に点在するであろうバクテリアの安息地は俺とは関係ない、そいつらが喧嘩しててもまったく関係ない、俺はいつでも奴らを殺菌することができる、奴らの意思とは関係なしに。夏はシーブリーズのボディソープで冬はなにかいい香りのするそれで。
 俺は間違いなく馬鹿だ。間違いなく俺は馬鹿だ。語順としてはどっちが正しいんだ?そんな事もわかんないくらい馬鹿だ間違いなく俺は。だけど、どんな時にどんな物を憐れむべきかを俺は知っている知っている俺は。そして、ここでどうしないとなにを憐れむ羽目に陥るかもよくわかってる。世の中にはそんな事も分かっていない様な奴が多すぎないか、もっと自分を憐れむべきだろう。自己憐憫に浸る事すらも出来ないから、直ぐに人のせいにするし、普段は他人の失敗をそいつの自己責任だと言いたがる。どうしようもなく馬鹿で愚かなのだけど、本人は自分がイケてて高見の見物をしているつもりでいるんだから救いようがない。そういう奴を見るたびに、こういう奴らがしようもない結婚をして、或いはそれも出来ないで、ありきたりな不幸を背負いこんでくたびれて、若い頃の思い出だけを頼りに気違いになるかならないかの綱渡りのような人生を送っていくのだなと思う。
 結局のところ、人類皆白痴なんだろう。俺は脳みそのシワがなくなって。内戦が続いて高見の見物をしていて下らない発明をする。どこが痴れてるかは違えども。
 明日は生き生きしてますように。戦争がなくなりますように。全ての劣悪な労働環境に愛を。Fラン大学には夢と希望を謎の専門学校にモラルを無駄毛に死を不細工に整形費用をデブにライザップをガリに炭水化物を美男美女に交通事故をアーメン。ピース。