風呂入って寝るだけ

 なんだか頭の中がとっちらかってる気がして、ノートに適当な言葉を書きなぐったのだが支離滅裂過ぎて笑えた。俺の頭には秩序というものが欠けていることがよくわかった。  

  ホームレスを見る時の俺の目、好きな人間を見る時の俺の目、朝死にそうな顔で歩いている時の、居心地の悪い時の、苦手な人間と話している時の、シコっている時の、俺の目。

  男女問わず、いい奴そうで誰にでも優しい奴っていうのを見る度にこいつは怪しいんじゃないかと思ってしまう。そういう奴らに限ってどうしようもないネタでオナニーしていて、頭の中で人殺しまくったりしてるサイコ野郎なんじゃないかと思う。そもそも、生粋のいい奴じゃない人間がいい奴を演じたってどこかで綻びが出るものだし、そんなものは鬱と自滅への道だとしか思えない。まぁ、俺には関係のない話だけど。誰しもにペルソナはあるものだと思うが、それを選び損ねると大変な事になる事だけはわかるつもりでいる。

  今晩も上の階の住人はうるさいし、俺は不眠気味だ。冬を前にして焦っているのか、この二日間でゴキブリを何匹も見た。ゴキブリにはゴキブリの生活があって、俺には俺の生活がある。家にも二匹程ゴキブリが出てきたので洗剤をかけて殺した、不幸な生活の重なり合いでゴキブリの命が散った。俺はなんとなく手を合わせた。