うんこを踏まないように頑張ってる

  労働というものには本当に嫌気がさす。クソみたいなことをベラベラ話しながらやれるならまだなんとかなるけど、そんな仕事どこにあるんだ?そもそもクソの波長(波長がクソでもなんでもいい)が合う奴らと一緒に働きたいのか?頭の中は完全に腐り切って、湿っぽく、風呂でぽっくり死ぬことばかり願っているし、人と話すとぐったりするからなるべく黙っているべきだということはよくわかっている。なのに、俺はどうしようもなくお喋りで、迫り来る希死念慮や豊かすぎる想像力から生じるドドメ色の思考から逃れるためにも、最近は喋り続けなくてはいけないような気さえしている。

  

  猛烈な眠気と、この仕事にはまったく向いていないという確かな確信、社会生活をリタイアしたいという願望やらと戦いながらなんとか労働を終えて、知人と会った。気分転換になるかと思ったのだが完全にやられた。その場その場はそれなりに楽しかったし、知人に愛着さえ感じたけど帰った後の虚無感が半端じゃなかった。今の俺は鳥葬にふされた死体と同じだ。とりあえず、今が夜だからなんとか鳥に啄ばまれずに済んでいるが、明日の朝、鳥に食われる前になんとか縄を解いて磔にされた木から降り、家に戻ることが出来るかはわからない。

  とりあえず縄を解く活力を別次元の自分に与えるためには何をすればいいか考え、オナニーをしてみたが事態は改善されなかった。右手で解決出来ない問題は手に余るので寝ることにした。